172: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/09/25(金) 01:48:12.84 ID:11dYscRtO
所長「これで、最終フェーズへの準備は整ったかな」
少女「………」
所長「見つけ出すのにえらく時間をかけてしまったが、おかげで君の感情は熟成されたようだね」
私兵「「「……」」」ザッ
所長「人間に欠かせない要素として真っ先に挙げられるのは、その形状でも知能でもない」
所長「高度な感情だ」
所長「君も出会って間もない頃は様々な表情を見せてくれたのだがね、いつしか空虚な反応さえ返してくれなくなった。君を見守る者として非常に心配したものだよ」
所長「しかし…それは杞憂だったようだ。こうして君の心を揺さぶり起こす存在を当てがうことが出来たのだから」
所長「君自らが共に連れ立とうとする人物。それが失われたとなればどれほどの感情がうねり、溢れてくるのか…!」
部隊長「所長、あまり近付かれては危険です」
所長「黙れ。口を挟むな」
所長「我々は今、人類史の岐路に立っているのだ」
所長「私の研究が正しければ、アレは心技体全てにおいて我々ホモ・サピエンスを凌駕する存在へと昇格する」
所長「さあ見せてくれ。その神性、輝き…」
所長「新人類のイヴよ!」
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