提督「観光するか」 金剛・瑞鶴・響「はいっ!」 空母棲姫「…………」
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100:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2020/09/11(金) 01:17:16.06 ID:XckqZ6hX0
提督「──さて、金剛も落ち着いた事だ。どうやってここまで来たのか詳しく教えてくれるか」

金剛「……感情を表に出し過ぎまシタ」

瑞鶴(それっていつもの事じゃ?)

響(むしろいつものって抑えてたのかな……)

金剛「……簡単に言うと、テートクから頂いたマネィで段ボール三つを追加で秘密配送して貰ったデス」

瑞鶴「私達は解体されたって事にしているわ」

提督「いくらあの無能な総司令部と言えどバレるような気もするが。そもそも誤魔化すとして、解体された時に生まれる資材はどうしたんだ?」

響「建造妖精さんが調達するって言ってくれたよ。アテがあるんだってさ」

瑞鶴「総司令部の人達への解体報告も妖精さんがしてくれるわ。まあ……嘘の報告なんだけどさ」

────掘っ立て小屋

監査員A「……さて、総司令部からの命令でここへ来たが、面倒だな」

監査員B「まあそう言うな。状況を書類に纏めて提出するだけだろ? 前の艦娘全解体を記録する事よりかはマシだ」

監査員A「ああ、あの鎮守府のな……。まあ、今回は三隻だけだから確かにマシか。──おっ」

建造妖精「やーやー」ヒラヒラ

監査員B「妖精か。艦娘を呼んで来い。解体の記録を取る」

建造妖精「もうやったよー」

監査員A「……は? あの提督、勝手に解体したのか?」

建造妖精「ううんー。艦娘の子が『提督が居ないのならば私達も居る意味がありません』って言って解体を懇願してきたんだよー」

監査員B「それで解体した、と」

建造妖精「そだよー。私の役目ももう終わりだから、じゃねー」テテテ

監査員A「あ、待て!」タッ

監査員A「……居ない?」

監査員B「どうした?」

監査員A「いや……廊下に出たと思ったら消えて……」

監査員B「ああ……こりゃ本当に提督も艦娘も居なくなったって事か」

監査員A「どういう事だ?」

監査員B「妖精っていうのは提督と艦娘が居る場所に住み着く。鎮守府として機能しているかどうかって事らしい。そうなると妖精も消えるって話だ。あの妖精は鎮守府として最後の仕事をしたって所か?」

監査員A「……不気味な話だな」

監査員B「実際、妖精がどういう存在なのか総司令部でもよく分かっていないらしいぞ。もしかしたら過去の英霊だったりしてな」

監査員A「…………」

監査員B「そう怖がるな。俺達はここの状況を書類に纏めて帰って安酒を煽るだけだよ」

監査員A「……そうだな。そうするか」

────提督の家

提督「……そうか。建造妖精には最後まで迷惑を掛けてしまったな」


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