【艦これ】大井と一夜を過ごすだけの話
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5: ◆yufVJNsZ3s
2020/08/15(土) 10:55:38.46 ID:NLZLtzJb0

 会話が途切れてしまったのが気まずくて、間を持たせるためにビールを呑む。視界の中ではドラゴン花火が猛烈に火炎を吹き出し、そのまわりをガキどもがはしゃぎながらぐるぐる走り回っている最中。
 背後の食堂もまた騒がしい。どんちゃん騒ぎとはこのことだ。泊地が人里離れた海沿いの建物で心底よかったと思う。

 光源がまた一つ増えた感覚があった。振り返れば、食堂の真上、談話室の灯りが点いている。明石と秋雲、夕張が窓ガラスごしにこちらを見て、目が合うなり手を振ってきた。
 確かゲーム大会を開くとか言っていたか。花火のあとに参加するガキもいるのだろう。それまでにどれだけ体力が残っているかはわからないが……。

 泊地は起きていた。普段は眠っているやつらも、今日ばかりは一人を好まず、誰かとの輪へと加わっている。

 今夜は演習も遠征も、近海掃討さえもない。そういえば、深海棲艦がこの日に強襲を仕掛けてきたという話はいまだなかった。やつらも俺たちと同じく……いや、まさかな。




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