空銀子「竜王の側室にでもなるつもり?」夜叉神天衣「否定はしないわ」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/14(金) 20:40:23.19 ID:H0ikd4c1O
「嫉妬なんて無意味よ」

八一の気持ちはわかる。痛いほどに。
それでもそれは要らぬ心配なのだ。
私自身、主に八一の節操の無さが理由で幾度も『熱い』嫉妬の炎で身を焼き焦がしてきたので、どの口が抜かすのかと思われるかも知れないが、これだけは言わせて貰おう。

「私は八一以外、見えてないから」

八一や他のプロ棋士が『将棋星人』ならば、私は『八一星人』。それほどに、好きだ。

「だいたい、プロ棋士の男どもからしてみれば私以上に目障りな存在なんて居ない筈よ」
「そんなことは……」
「八一にだってわかるでしょ? 惚れた腫れたと切った張ったの勝負は切り離せないって」

棋界は戦場。そこに恋愛が入る余地はない。

「それとも八一は私に負けてくれる?」
「それだけはありえない」

八一の目つきが変わる。弟弟子から"竜"に。

「全力で、叩き潰す」

ああ、だからこそ。私はこの人が、好きだ。


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