8: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 20:52:47.29 ID:t6Hj5ReaO
1で決定しました。投下まで少々お待ちください。
9: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:51:44.46 ID:S0Anv1g5O
むかし、といってもそう遠くないむかしのこと。
10: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:52:32.37 ID:S0Anv1g5O
11: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:53:02.41 ID:S0Anv1g5O
まおうは夜、みんながねしずまったころにあばれだしました。
12: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:53:55.99 ID:S0Anv1g5O
生きのこったのは、たった3人。王女さまと、やどのかんばんむすめと、町外れに住むエルフのまほうつかいだけでした。
そして、命からがら南の国ににげこんだかのじょたちは、「まおうをたおして!!」とさけびました。
13: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:54:27.86 ID:S0Anv1g5O
14: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:55:00.70 ID:S0Anv1g5O
ゆうしゃさまはつばさのはえたまほうつかいと、とてもつよいせんし、そして心やさしいそうりょといっしょに小さな国にむかいました。
15: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:55:58.87 ID:S0Anv1g5O
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私はパタン、と絵本を閉じた。子供の頃、よく読んだ本だ。
実際にこの出来事が起きたのは、私が2歳の頃らしい。その後すぐにこの絵本が作られ、そして子供たちが皆読むようになった。
16: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:56:48.73 ID:S0Anv1g5O
その人は、とても親切な人だった。まるで兄のように、親のいなくなった私に接してくれた。
どこか私を邪険にしていた叔父夫婦ではなく、彼を慕うようになったのは当然だった。あるいは、それは私の初恋だったのかもしれない。
17: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:57:15.47 ID:S0Anv1g5O
しかし……私の12歳の誕生日に、彼は叔父夫婦を惨殺した。
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