59: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/12(水) 00:50:50.28 ID:yGgQ9HDMO
魔王が腰を落として半身に構えた。金髪の男が嗤う。
「その構え、ダーレン寺流か」
「……だから何だ」
「魔王がまさかダーレン寺の薫陶を受けているとはな。実に興味深いが……」
男が構える。
「2人ともここで消えてもらう、ぜっ!!!」
……迅いっ!!?
大きく振りかぶってからの荒々しい一撃を、魔王はすんでの所で後ろに避けた。間合いはまだ遠かったはずなのに……
その刹那。
クンッ
地面に刺さるかと思われた大剣が、急に上へと跳ね上げられた!
あんな重そうな剣なのに、男はそれをダガーか何かのように軽く扱っている??
ブオンッッ
風圧がここまで聞こえてくる。魔王はというと、その追撃も大きく後方に跳んで交わしていた。
「小娘、逃げろ!!」
「え」
魔王が叫ぶと、すぐに次の剣撃が彼を襲った。それも何とか避けたみたいだけど……
恐怖で足が……動かない。
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