魔王と魔法使いと失われた記憶
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413: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/10/16(金) 18:53:52.20 ID:fQT6VlPqO


「おいおい、ネタバレはやめてくれよ……もう少し混乱させたままでいさせてほしかったが」


ランパードさん!!?じゃあ、今立っているのは……?


「……まさか、貴方っ!!?」

「そう、『憑依』だよ。条件付きで発動する、特殊な術式を使った。多少後ろめたかったが、まあそれはいい」

短剣を「ランパード」さんが構える。ギリッ、と「シェリル」の隣にいたエルフの女性が歯噛みしたのが分かった。

「『人形繰り(マリオネット)』が、甘かった??」

「いやあ完璧だったさ、リリス。伊達にお前さんにモリブスの任務を預けてたわけじゃねえよ。しかも『シェリル』の力まで上乗せされてたからな……事前の対策なしじゃ詰んでた。
正直、『六連星』の一角がいたのは大誤算だったぜ……心配かけたな、姫」

「ううんっっ!!」

泣きながら彼女が首を振る。「シェリル」はというと、傷口に手を当ててはいるけど、まだ立っている。回復魔法、それも、相当強力なやつをかけているようだった。

彼女が「ランパードさんの身体」を見た。

「……まさか、この身体は」

「ああ、ただの『脱け殻』だ。お前さんに会って、咄嗟に『罠にかかったふり』をしたというわけだ。
……しかし、幽閉されているはずの『シェリル・マルガリータ』の正体が、あんただとは思わなかったぜ……」


空気が、重く、冷えていくのが私にも分かった。「シェリル」からの殺気が強まったのだ。


それに構わず、「ランパード」さんが言う。




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