380: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/10/11(日) 20:52:32.64 ID:Plru0K4UO
風景が一瞬のうちに切り替わる。身体はクソ重いままだが、それでも普段の「5倍速」ぐらいの速度では動けているようだった。
馬を蹴り飛ばし、鞍の上にいる夫人を小脇に抱える。懐から「転移の球」を取り出し、地面へと投げ付けた。
もう一度後方を見る。女は、斧の刃を大地に当てた。
「震えなさい、『エオンウェ』」
やはりあれは遺物かっ!!!身体が、さらに重くなる。
馬とそれを牽いてきた従者は、既に何か巨大なものに踏み潰されたかのように肉塊へと姿を変えていた。
俺も……もちろん夫人も、このままでは同じ目に遭うっ!!
地面に、黒い穴ができた。俺は半ば倒れるように、その中へと身を投じる。
761Res/689.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20