魔王と魔法使いと失われた記憶
1- 20
271: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/18(金) 21:07:59.54 ID:TbDVBCa4O
「分かった。2点目。俺たちを保護するなら、なぜエリザベートが来る必要がある?第三皇女とはいえ、そいつは貴人だ。お前なら、これがいかに危険な案件か理解しているはずだ」

「それは私から」

エリザベートが軽く手を挙げた。

「貴方の言う通り、これはかなり危険な案件です。ただ、プルミエールは私の親友なの。彼女を助けるために……」

「それだけじゃないな。単に助けるなら、こうやって俺の前に姿を現すはずがない」

ペロッとエリザベートが舌を出した。

「あー、まあ誤魔化されないかぁ。子供の頃から、妙に理屈っぽかったもんね」

「王族同士の交流会で、2、3回会った程度だろう?むしろ俺のことをよくそこまで覚えているな」

「同年代の王族なんて、貴方くらいだったもん。そりゃ覚えてますよ。で、何が言いたいの?」

「お前が小娘に接触するには、何かしら別の理由があるだろう。保護だけなら、そこのランパードだけでも十分なはずだ」

彼女がチラリとランパードを見た。

「結論から言や、俺だけでは不充分ということが分かった。嬢ちゃんには伝えたが、討伐隊がモリブスに集まっている。
ここに滞在し続けること自体危なくなってるが、最大の問題は『六連星』という精鋭が来てるらしいってことだ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
761Res/689.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice