キャプテン・アメリカ「モテない童貞くんの悩みを聞いてあげてください……?」
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名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:38:45.51 ID:Y0oQ9FMM0
この男の軽薄な態度はどうにも受け付けない。キャップはマスクの下で柄にもなく顔をしかめた。
眼前の鉄男は懲りずに薄笑いを浮かべ、その性格にふさわしい軽快なフットワークを刻んでいる。
やれやれ。あれじゃ格闘技というよりダンスだな。
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:39:11.76 ID:Y0oQ9FMM0
「素晴らしいパンチだったよ。思ったよりやるじゃないか」
素直な賛辞を送ったつもりだったが、鉄男には嫌味にとられてしまったかもしれない。
「まぁね。これでも週三日のトレーニングは欠かさないんだ」
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:39:59.15 ID:Y0oQ9FMM0
そんな鉄男を、キャップはたまらなく愛おしく思い、続くべき攻撃の手がつい緩んでしまう。
相手に失礼な戦いをしてはならぬと思う反面、彼を慈しみ、その成長を見守りたい思いにも駆られてしまう──
「なにをヘラヘラ笑っているんだ! この僕を侮辱するのかっ!」
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:40:33.58 ID:Y0oQ9FMM0
「左から失礼」
おもむろに、キャップが鉄男の上体に手をかける。利き腕と逆の死角を突く、一瞬の動作。
そのまま身を捩り、するりと拘束を抜け出したキャップに鉄男は目を見張るが
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:41:24.50 ID:Y0oQ9FMM0
キャップ「どうだい? 何かに全力で挑むのは気分がいいものだったろう?」
鉄男「まぁね。四年に一度くらいなら悪くないかもな」
キャップ「まったく。少しは素直になったと思ったらこれだものな」
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:41:57.86 ID:Y0oQ9FMM0
final chapter 相談者:???
キャップ「次で相談は最後かい?」
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:43:10.05 ID:Y0oQ9FMM0
ホーケイ「う、うぅぅ……」
ソーロー「ぐ、ぐはっ……」
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:44:03.50 ID:Y0oQ9FMM0
スカウトマン「俺も聞いた事がある。まさか実在していたとは……」
キャップ「その、バッキーとはいったい……?」
カメラマン「俺らの業界じゃ有名な話ですよ」
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:44:40.71 ID:Y0oQ9FMM0
盾を構えたキャップの体当たりに、バッキーの身体は宙を舞い、叩きつけられたマジックミラーが粉々に砕け散る。
表に放り出されながらも、バッキーは空中で体制を立て直し、軽やかに地面に着地する。
顔をあげるや否や、追撃せんと飛びかかってくるキャップの姿が目に留まった。
以下略
AAS
19
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:45:09.10 ID:Y0oQ9FMM0
バッキーの重い一撃が頬にヒットし、キャップの意識は即座にして70年後の現代に引き戻された。
違う。この男は僕の知るバッキーとは別人だ。
頭ではそう理解していても、魂の部分で二人を切り離せずにいるキャップ。
以下略
AAS
20
:
名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:45:43.36 ID:Y0oQ9FMM0
「離せ! 離せ! 離せっ!」
バッキーも攻撃の手を休めないが、覆いかぶさるキャップの上体が邪魔をして、存分な威力を発揮できない。
ならばといくつか攻めの手法を変え逆転を試みるが、付け焼刃の技などキャップに通じる筈もなく、ことごとく封殺されてしまう。
以下略
AAS
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