【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 9巡目
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845: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/11/14(土) 00:27:45.25 ID:MTQGbjmn0
ワイズ「なんで初戦からドロシーさんなんですかぁ! やだぁ!」

ドロシー「は、はあああああっ!? なんですかやだって! そんな格好してたら一言言いたくなります!」

ワイズ「だからって開口一番に人の戦闘服についていうのは良くないと思います!」

僕は羽を使って顔を覆い隠して周りからの視線を感じないようにする。嫌だ嫌だああもう! せっかくこの服装でも恥ずかしくないようにって精神統一してたのに! 全部無駄になった!

なんで初戦からドロシーさん!? 誰がトーナメント表を作ったのか知らないけど絶対になんか考えてるだろぉ! やだぁ!

ドロシー「…………まあ、良いですよ。そうやってはずかしーってなってる間に、ボコボコにしてあげますから」

ワイズ「……むっ」

……チラリと羽を開いて、ドロシーさんの顔を見る。

……怒っている、感じだ。

ワイズ「……言っておきますけど、僕。ドロシーさんに負けるつもりないですよ」

ドロシー「あら? それは驕りかしら? わたくしに二回も勝って、三回目も勝つつもりかしら?」

ワイズ「…………それはほら、二度あることは三度あるって言うじゃないですか。僕、ドロシーさんと戦った時よりも強くなったつもりですし」

ドロシー「こっちは三度目の正直っても言うけどね。わたくしだって、貴方に勝つために色々と魔法覚えたんですよ?」

――そういいながら、ドロシーさんは腰にくっ付けていたステッキのようなものを手に持った。

指揮者の持つタクトのような杖は、ドロシーさんの手に馴染んでいるみたいで。すらすらと動いている。

ドロシー「一度目は何もできずに負けて、二度目は魔法が上手く作用しないで負けて……貴方みたいな馬鹿に二回も負けるだなんて、って。わたくしは枕を濡らしたものです」

マジか。と僕は心の中でつぶやいた。

ドロシー「……けど、わたくしは強くなった。この体育祭の大舞台で貴方を打ち負かして、私は優勝して――そうすれば――」

と、そこまで言ってドロシーさんは咳払いをした。

ドロシー「さあ構えてくださいワイズさん。わたくしと貴方の最後の勝負。満足が行く勝負をしましょう?」

ワイズ「……分かりました。それじゃあ、こっちもぼこぼこにしますけど怒らないでくださいよ」

ドロシー「ピンク色のくノ一の貴方に負けるもんですか」

ワイズ「それは関係ないからー!」

――――わぁああああああああああああああああ! っと、歓声が上がる。

それと同時に、戦闘が始まった――!


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