【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 9巡目
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800: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/11/07(土) 22:28:35.51 ID:Jggx9OvA0
ファティマ「いやぁあああああああああああああああああああああっ!?!?!?」

叫び声を上げながらフィールドを走り回る役職僧侶の姿を視界の端に発見する。

走り回りながらも彼女は何かに抵抗するようにその手に持つ武器、インク鉄砲でぴゅーぴゅーと赤色のインクを床やら壁やらにばら撒いていく。

ワイズ「…………?」

それにしても彼女はどうして叫びながら走り回っているのだろうか? 確かに自分の陣地を広げるために走っているというのなら納得できるが、叫ぶ必要なんて思い当たらないし――。

――――という疑問は、一瞬で解決された。

「なは! なはは! なははははははははははははっ!!!」

僧侶の後をモンスター――ではなく、悪魔を模した巨大なぬいぐるみが駆け抜けていった。

ファティマ「い、いや! いや! いやぁあああああああああああああ!?」

「なはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!」

プリシラ「…………」

ワイズ「ひえっ」

そしてその悪魔の肩にはプリシラがぐらんぐらんと揺れながら腰を掛けていた……何かとても不機嫌そうな顔をしていたけれど、それがどういう意味を成しているのかは僕にはわからない。

悪魔がファティマさんを追いかけていくだけで、その通った後にインクローラーによって真っすぐと引かれたインクの線が伸びていく。

猪突猛進という言葉がとてもよく似合う悪魔だった。確かにぬいぐるみの角が牛みたいだし、僕たちの赤いインクに興奮をしているようにも――――。

ファティマ「わ、わ、ワイズ君!? どいてどいてどいてどいてぇえええええええええええっ!?」

ワイズ「は――――?」

僧侶から目を離してちょっとしか経っていないのに、彼女は何時の間にか僕の進行方向の先にいて――プリシラが動かす猪突猛進悪魔ぬいぐるみもその後ろにいて――。

……ってぇ!? 早くこれ僕も逃げないと――!?。

ワイズ「ぃ!?」

あ、待って……いきなり方向転換したから足が縺れて、転んで。それに巻き込まれるみたいにファティマさんも――。

ファティマ「あ――きゃぁあああああああああああああああ!?」

「はははははははははははははははははははえっほごほぶはぁ!?」

そして、ペットと僧侶は悪魔のローラーに引きづられていった。



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