【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 9巡目
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754: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/10/18(日) 22:58:37.67 ID:WIU0x6Pr0
尻尾をじっと見る、触っていい?
ベルフェ「ふぅ、満足満足」
悪魔の弄り回しから解放され、僕は半歩だけ後ろに下がる。
ワイズ「…………」
これは普通にベルフェのことを警戒しているという意味もあるけれど、それ以上に気になっていることがあるからだ。
それは勿論――――あの尻尾だ。
ベルフェ「んー?」
未だにフリフリと振られているあの、いかにも悪魔の尻尾! って感じの尻尾。
まあ目の前にいる指名手配犯罪者は悪魔なわけだし。角、翼。ときたら尻尾が生えていてもおかしくはないだろう。
……いや、でも。うーん……勝手に納得したけど、やっぱりまだ……。
ワイズ「な、なあベルフェ?」
ベルフェ「んだよ」
ワイズ「その、尻尾。触っていい?」
一瞬の沈黙。瞬きがパチクリパチクリと二回行われ。
ベルフェ「――良い訳ないだろ、焼くぞ」
冷たい視線と一緒に、その言葉が発せられた。
ワイズ「ふえっ」
ベルフェ「お前さぁ――ああいや、何でもねぇ。兎に角だ兎に角。そんなベルフェ様の尻尾なんて触ったって面白くねぇし、だいたいお前ごときじゃあ尻尾を触る前に炭だ炭。分かるな? 真っ黒こげよ真っ黒こげ」
と、なんからしくもなく彼女は早口でそう語った。
ワイズ「むぅ……」
しかし、そんな風に言われたら……ちょっとムカつくし。何より気になるじゃないか。
――いまなら、ベルフェの尻尾を触ることが出来るかもしれない。
だから僕は、その手を伸ばして。その尻尾を――――。
結果。
コンマ95以上でやったぜ!
コンマ直下
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