樋口円香「──誠意を見せていただきましょうか」
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8:名無しNIPPER[sage]
2020/08/02(日) 22:37:26.25 ID:YkNVrYJ6o

「あ、ああ……そうか。そういうことか。うん、おつかれさま。今日もよく頑張ったな、雛菜」

「あはぁ〜〜♡ うんうん〜雛菜頑張ったよ〜」

 どっと気が抜ける。他のみんなが見ている中だと、さすがに少し恥ずかしさもあるけれど……雛菜が望んでいるなら俺の恥ずかしさなんて、大したことではない。
 そう思っていたら、なぜか透が雛菜の後ろに並ぶように立っていた。その後ろに、おずおずとしながらも小糸も続いて。

「ねぇ、プロデューサー。私たちも頑張ったよ」

 ──……ええっと。
 困って円香を見る。

「どうぞ、存分に楽しんだらいいんじゃないですか。あなたにとてもお似合いの姿ですよ、ミスター・ドンファン」

「あ、ちょっと、円香」

「……別に、なんにも思ってないから」

「え、なんて──」

「なんでもありません。私はお茶でも買ってきますから、それまでどうぞお楽しみください」



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