高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「癒やされるカフェで」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:02:11.78 ID:PFDJARSS0
――おしゃれなカフェ――

高森藍子「…………」フラフラ

北条加蓮「やっほー、藍子――暑さにでもやられた?」

藍子「ううん……。でも、つかれちゃいました……。ばたん」

加蓮「あーあー、座席に頭から突っ込んでいって。行儀がわるいんだー」

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:02:45.86 ID:PFDJARSS0
レンアイカフェテラスシリーズ第128話です。

<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:03:15.60 ID:PFDJARSS0
藍子「……今、誰かこっちを見ていますか?」

加蓮「ううん、誰も。店員さんはたぶん厨房だし、いつもの2人組は欠席。夏休みだから、どこか遊びに行ってるのかな」

藍子「……」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:03:46.33 ID:PFDJARSS0
藍子「……ふうっ。よいしょ、っと」スワリナオス

藍子「ただいま戻りました、加蓮ちゃんっ」

加蓮「おかえり、藍子。……あははっ。ただいまって。今日初めて会ったのに」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:04:17.09 ID:PFDJARSS0
藍子「はぁ〜……。暑い……」

加蓮「夕方近くって言っても、外、だいぶ暑いもんね。それに藍子、さっきまで収録だったんでしょ? 確か、屋外の食レポの」

藍子「そうなんですよ〜……。撮影の時はスタッフさんやお店の方も、だいぶ気をつかってくれて、影になるように大道具を置いてくれたり、休憩時間にはクーラーの効いた場所を使わせてもらえたりしましたけれど――」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:04:45.83 ID:PFDJARSS0
加蓮「ん? 炎天下を歩く? ……食レポでそんなに歩かせられたの? ついでにお散歩番組も収録したとか」

藍子「いいえ。撮影の時は、さっきも言った通り日陰を用意してもらったりしました」

藍子「ただ、お仕事が終わって、ここに来る途中が……。自然に囲まれた場所とはいえ、日差しが強いとやっぱり暑いですから」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:05:15.68 ID:PFDJARSS0
藍子「だって、歩きたかったんだもん。……む〜」

加蓮「睨みたいのはこっちだって……。……いや、あのさ?」

藍子「はい、何ですか?」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:05:45.81 ID:PFDJARSS0
藍子「ふぅっ。暑い〜……」パタパタ

藍子「クーラーが効いて涼しくなっていても、体の中に熱が溜まっています」

藍子「歩いた後に座って落ち着いた時には、なおさら。いっそ、シャワーを水で浴びたい気分……」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:06:17.17 ID:PFDJARSS0
加蓮「まあまあ。藍子の撮影秘話っ。もっと聞きたいなー?」

藍子「うらばなしってほどでは、ありませんよ」

藍子「ええと……商店街の方々がすごく張り切ってらっしゃったので、私もできることがあればって思ったんです。つい、つられて熱中してしまいました」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:06:45.87 ID:PFDJARSS0
加蓮「で」

藍子「?」

加蓮「ここからはすごく大切な話なんだけど」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:07:15.71 ID:PFDJARSS0
藍子「でも、加蓮ちゃん。思い出してみてください。ここは、カフェですよ。お弁当やお土産といった、他から持ち込んだ食べ物を出すのはよくありません」

加蓮「あー……確かにそうだね」

藍子「なので私、カフェで待つ加蓮ちゃんの分は、今は持っていないんです。収録先から家へ郵送して、受け取ることにしました」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:07:45.82 ID:PFDJARSS0
藍子「ご年配の方も多かったので……人生経験、と言うのでしょうか。私のぜんぜん知らないお話や、体験したことのない内容がいっぱい――」

藍子「あっ、でも、いくつかはどこかで聞いたことがあるなぁって思って、なんだかもっと距離を近くに感じたりもしたんです!」

藍子「どこで聞いたんだろう? って思い出してみたら、そういえば事務所で菜々さんがお話してい――」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:08:15.94 ID:PFDJARSS0
藍子「ん……。ふわ……。すみません、ちょっと眠たく……」

加蓮「寝とく?」

藍子「ん〜……。でも、今寝ると加蓮ちゃんがひとりぼっちに……」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:08:45.57 ID:PFDJARSS0
藍子「ふわぁ……」

加蓮「思ってたより疲れてたか、身体に熱が溜まったから眠くなっちゃったんだろうね。膝、貸そっか?」

藍子「ううん、今日はいいです。それに、あんまり眠りたくないのも、本当のことなの」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:09:15.68 ID:PFDJARSS0
藍子「今は……こうして、癒やされていたいなぁって」

藍子「いつものカフェ、いつもの静かな場所……。でも、物音が聞こえたり、声がしたり。そういうのがぜんぶ、それだけであたたかいの……」

藍子「それに……向かいがわに、加蓮ちゃんがいてくれるの。いつもみたいに、ふふっ、って優しく微笑んでくれて。私のことを、見守ってくれて……」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:09:46.15 ID:PFDJARSS0
藍子「……加蓮ちゃん、子守唄を歌えるの?」

加蓮「歌じゃないんだけどね。適当にリズムを作って、すごーくゆっくり口ずさんだら、それで子守唄っぽくなるんだって」

藍子「へぇ〜……」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:10:15.65 ID:PFDJARSS0

□ ■ □ ■ □


加蓮「熱が逃げ切らないなら、靴と靴下も脱いで見る? クーラーはほどよく効いてるし、テーブルの下でも効果はあるかもよ」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:10:46.07 ID:PFDJARSS0
藍子「今日は……まだ注文していませんけれど、さすがに食べるのはいいかな」

加蓮「食レポだもんね。お腹いっぱいでしょ」

藍子「お腹がいっぱいというよりは、食べたいっていう気持ちが、ぜんぶ満たされた感じです」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:11:16.28 ID:PFDJARSS0
加蓮「裸足じゃなくて、靴のお揃いってどうなんだろ。パッとは気付きにくそうだけど」

藍子「その分、気づいた時に印象に残りそうですね。もしも見つけたら、すごく仲良しなんだ、って思っちゃいそうです」

加蓮「分かる分かる。……あははっ。じゃあ、今度試してみる? とは気軽に言いにくいね」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:11:46.02 ID:PFDJARSS0
加蓮「食べるのはやめとくなら、何か飲む?」

藍子「う〜ん……。食べている間に、飲み物もいくつか頂いたんです。今日はお水だけでいいかも……。でも、何も注文しないのも店員さんに悪いですよね」

加蓮「今さら1回や2回気にしないと思うけど……。気になるなら、帰る時になんか買っていこっか」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 19:12:16.16 ID:PFDJARSS0
加蓮「あ、私はコーヒー注文するね。すみませーんっ。……やっほ、店員さん。コーヒーは私にだけ、お願いしますっ」

藍子「こんにちは♪ 今日は……ごめんなさい、私はお腹いっぱいなんです。帰る時に、何か頂きますね」

加蓮「そういうこと。藍子が美味しそうに食べてるシーンは、近日大公開だよー」
以下略 AAS



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