130: ◆JK0uF1b7Y.[sage saga]
2020/07/13(月) 22:13:31.68 ID:QRXmZAkbO
遠くで風の音が聞こえる。
相当に広い空間なのだろう
目を凝らしても向こう側の壁が全然見えなかった。
ミナ「ここってさ、凄いよね!」
グリン「ああ、屋外のテラスと錯覚しそうだよ」
ミナ「こう広いとさ…魔物とかも居たりしてね?」
身体の中を冷水が駆け巡ったような気がした。
グリン「…やめてくれよ」
ミナ「…テラスの下から急に這い上がって来たりして!」
グリン「怖がらせようったって無駄だぞ…」
ミナ「怖がってるじゃん、あっはっは!」
ミナが大きく笑うと
その声はテラスの中で小さく反響した。
コイツ…初対面の俺をひたすらからかってくるぞ…
ミナ「それにしてもグリンはちっちゃいねぇ」
グリン「ちっちゃいとか言うな!」
ミナは、あ!そうそう!と俺の抗議をスルーし
地下テラスの中央を指差した
ミナ「ねぇ、あれって誰の像なのかな?」
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