20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:59:04.81 ID:MbHh/3qi0
千早さんがマイクの前に立ち、音楽が流れ始める。曲は「蒼い鳥」だった。
今更観客として千早さんのステージを見ても・・・
そう思っていたが、彼女が歌い始めると、私はステージから目を離せなくなっていた。
志保「・・・すごい。」
それしか言葉が出てこなかった。歌がうまいことはわかっていたけれど、歌っている千早さんはこんなに綺麗だったのか。
群れを離れた鳥のように
明日の行き先など知らない
だけど傷ついて血を流したって
いつも心のまま ただ羽ばたくよ
光り輝くステージに立っているのにまるで一人暗闇に取り残されているような悲しさと、その中で毅然と立っている力強さが対照的だった。
何より千早さんの歌い方が・・・
「まるで歌うことでどうにか呼吸を続けてるみたいだろ?」
気付くと、隣にプロデューサーが来ていた。
P「劇場で歌ってるようなポップな曲も歌えないことはないけどな、こういう曲を歌ってる千早は、結構すごいぞ。」
プロデューサーの言葉通り、私はもうステージの千早さんから目が離せなくなっていた。
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