貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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899: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/08/13(金) 00:40:07.91 ID:IrZxcVMF0
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 あれから少し経った休みの日にバスで見滝原のほうまで出てみた。

 道路が壊された一帯があるせいでいくつかの路線は変わっていて、被害の大きかったところには行けなくなっていた。

 見滝原の街のほとんどを大きく迂回するようなルートだ。そんな状況を見ると街並みが壊されたって実感も沸いてくる。


 かろうじて前に教会があった街の堺のあたりまでは行けたから、そこで降りることにした。


杏子「うわ……木が倒れてる」

モモ「……ここで遊んだこともあったのに」

杏子「本当にここよりヒドいのか? 道路が壊されて、ビルが倒れるほどでしょ? 街のほうは……」


 教会の跡地や町外れを通り過ぎて、バスじゃいけなくなってる部分へと足を伸ばす。

 町外れのほうは破壊されてても面影くらいは残ってた。

 でも、進んだ先にあったのはただの瓦礫と更地。……そう表現するしかない光景だった。


モモ「なぎさちゃんは今どこにいるのかな? 街の人は無事なんでしょ?」

杏子「ああ、ほとんどは無事なはず……だけど」


 こんなのを見せられたら自信がなくなってきてしまう。

 それに、『ほとんど』って? 災害で怪我をした人が全くいないとは限らない。


杏子「……戻ろう。こんなの見てたら気が滅入る。さすがにこんなところには居るわけないんだから」


 行こうと言い出したのはあたしだ。でも、まさかここまでとは。

 被害の状況をこの目で見られただけ十分だ。……そう思うことにして去ろうとする。



あすみ「よう、久しぶりじゃん。ここ“私のうち”の近所だけど何か用でもあんの?」



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