貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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813: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/07/04(日) 23:40:57.90 ID:V77CPZQ70
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 まどかから言われたことにハッとしてしまい、なぎさは言葉を返せませんでした。

 街を守るのが魔法少女の役目。なぎさはずっとそう思ってたつもりでした。――しかし、本当にそうだったのでしょうか。


 もうひとつ、なぎさには大きな役目があります。

 確かに魔女を倒すまでの時間が早いほど誰かが操られたり取り込まれたりする危険はなくなりますし、なぎさもいつでもすぐに駆けつけられるわけではありません。

 それでも弟子たちには一人で戦わせたくないと思うのです。危ない目に遭ったときになぎさが守ってあげられないから。


 知らず知らずのうちに、マミやまどかの安全と街の人の安全を天秤にかけていたのでしょう。


なぎさ「……それなら、友達を連れて逃げたっていいのです」

まどか「でも、それじゃ他の人は」

なぎさ「一筋縄で倒せない魔女だっているのです! 魔法少女であるまどかが死んでしまったら終わりなのですよ!」

なぎさ「それでも一人で戦うのなら……戦う前に連絡してください。そしたらなぎさも助けることができるかもしれません……もし、まどかに『何か』があったとしても」

なぎさ「約束を守ってくれれば、なぎさはまどかのことを絶対に守ってみせます。……でも、破るのなら守れないかもしれません。それも一つの考え方ですから、仕方ないです」

まどか「……あ……えぇと…………うん、ごめんね」


 まどかははっきりと何かを言い返すようなことはしませんでした。まだ色んなことを考えているのかもしれません。

 けど、どうして謝ったのでしょうか。

 再び同じ状況に立った時、なぎさにはまたまどかは同じ行動を取るのではないかと思えてしまいました。


なぎさ「……じゃあ、今日も訓練しましょう!」


 なぎさの合図で今日も訓練をはじめます。

 訓練中はいつもと変わりませんでした。まどかが来てから久しぶりに新人に教えるのは新鮮です。

 まだまだ教えなきゃいけないことはたくさんあります。



 ……ちゃんと、教えたいことを全部教えられるでしょうか。





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