貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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806: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/07/01(木) 00:11:47.03 ID:6/xnKkRA0


あすみ(さて、どこまで読んだっけな…………)


 暇で暇で堪らない日々の中で、読書は新しく身に着けた趣味といえるものだった。

 時間はつぶせる。金もほぼかからない。場所も取らない。


 そういえば学校に通っていた頃は、よく図書室に通っていたと思い出す。

 お母さんは遅くまで仕事してて暇だった。その時も暇つぶしに本を読んでいたんだ。


 ぼんやりと訓練の風景を遠目に捉えつつ、本の世界に入り込もうとする。その時、隣から声がした。


ほむら「その本……」

あすみ「……何? 本?」


 まさか今度は向こうから、またこいつに話しかけられるとは。


ほむら「いえ、読んでたなって……」

あすみ「そう。ネタバレしないでね」

ほむら「あ、もちろんです! ネタバレは一番つまらないので!」

ほむら「でも、下巻のほう読んでないんですよね……。休憩室にシリーズがあったけど、読まないうちに退院しちゃったから……」


 ……そういや身体弱いとか言ってたっけ。

 入院中か。それはまた暇そうだな。口には出さず、心の中でだけ思う。



 ほむらはそれ以上話してくることはなかった。でもたまにこっちを見ている視線を感じた。



 まさか、そんなことで話しかけてくるとは思わなかった。

 そんなことを話す相手がいるとも思ってなかった。でも、こっちが親近感を抱くわけにもいかない。……目を合わせず、冷たく対応することにした。



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