貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
1- 20
756: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/06/13(日) 23:33:39.12 ID:IsKfL80Q0


 甲高い笑い声が結界内に響き渡る。

 それは倒すべき魔女の声。今私は結界の奥地にまでたどりつき、頭に角を生やした大柄な魔女と対峙していた。


 その姿をもう一度確認して、手に持った斧の他に攻撃手段がないことを確認する。


マミ(大きいのに動きはすばしっこいのね……セオリーからは外れてるわ。でも、縛ってしまえばこっちのものよ)


 手から出したリボンで攻撃を受け流しつつ、相手の隙をうかがう。

 比較的攻撃の軌道は読みやすい。それに、振るった後は隙が必ず生まれる。敵の動き自体が速めだから僅かな時間だけど、狙うならそこしかない。


マミ(今!)


 手足からすばやく絡め取ることに成功する。斧が手から落ちたのを見て、私は勝利を確信した。

 でも時間をかけるわけにはいかない。

 そこに魔力を集中していく。なぎさちゃんと一緒に考えた必殺技。絡め取った相手を爆発四散させる技。


マミ「――――『フィナーレ』!」


 技を打つ魔力を充填し、これで仕留められたはず……だった。

 しかし再び斧は振りかぶられる。


マミ「つっ……――!? え…… どうしてまだ動けるの?」


 いつのまにか斧はまた魔女の手の中にあって。私の渾身の必殺技にも、ものともしてないみたいだった。

 避けきれなくてできた傷が痛んだけど、それも気にしてる場合じゃない。思えば、なぎさちゃんと一緒に戦ってた時はケガなんてほとんどしたことがなかった。



 『アンタも気をつけなよ? 今は怖い怖いって思ってるかもしれないけど、いずれは力の使い方に慣れて、気づいたらすっかり染まってないように』


 ――――これまで魔法少女の力があっても悪いことはしていない。私たちには目指す道があるから。

 でも、力の使い方に慣れたことで変わってしまっていたことに気づいたのは、再び『死と隣合わせの恐怖心』を味わってからだった。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
929Res/759.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice