貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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747: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/06/12(土) 20:42:59.14 ID:BrQl52Dp0
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 “あなたたちの女神より”……手書きで可愛らしいメモ帳に書かれたメッセージは拙く、

 上等な造りの箱とその中身のケーキがなければ、子供のイタズラとすら思いかねないようなシロモノだった。


 ……神? そんなのいないから代わりにやってるんだ。何もしてない神に感謝されることになっても。

 でも『女神』なんて、どうしてちょっとだけ自分を出すような書き方をしたんだ。神を名乗るならただ神とだけ書けばいいのに。


あすみ「本当は最初からさ、感謝されたいって気持ちもあったんじゃないの? 『神様』って讃えられるのはイイ気持ちだったでしょ?」

あすみ「やり方だってずさんだよ。身を隠すのに特化した魔法を持ってるわけでもないんだし、毎日コソコソ置きにいってたらそりゃいつかバレる」


 きっと、深く考えていなかったんだろう。助けたらどうなるかもバレた時のことも、あの家族の前で神様を名乗る意味も。


なぎさ「……そうですね。ちょっと浮かれてたとこはありました。でも、段々と騙してるって気持ちのほうが大きくなりました」

あすみ「まー、感謝されていいようなことしてるんだからそう思うのは当たり前なんだけど」

あすみ「良いことしても上手くいかないもんだよね? 恩が仇で返ってくるようなことだってあるしさ?」

あすみ「私は優しさなんて誰かに付け入られるだけの『弱み』だと思ってたよ。今も思ってる」

なぎさ「だからですか? あすみがなぎさたちとは離れて活動しているのって」

あすみ「……」


 たまに通りがかりにでも訓練場に顔を出すようにはしたり、露骨に避けたりしてないつもりだったけど、さすがにそう思われてたんだ。


なぎさ「前はよく一緒にいろんなことしてたけど、今はあすみがどうしてるのか全然わからなくて」

なぎさ「そんなときあすみがあの教会に行ってたことを知って、なぎさも行ってみたのです。そしたらちょっとわかるんじゃないかって」

あすみ「私のことを知るために……?」

なぎさ「はい。あすみはどうして行ってたのですか? お祈りにきてたわけではないのですよね?」




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