貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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732: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/06/06(日) 00:14:20.79 ID:Zsqn73UJ0


 礼拝が終わるとお客さんが神父さんと話しにきました。この前見た男の子も一緒にいますし、その子の母親なのでしょう。

 なんとなくやりとりを見ていると、何かを渡して頭を下げてから帰っていきました。


 ……なぎさは今日は、初めて見る人たちに注目されてすっかり疲れてしまいました。しかし、ここにきた目的を忘れるわけにはいきません。


神父「神様――いえ、本来ならこうして直接話すことすらおこがましいのですが……」

なぎさ「そ、そんなにかしこまらなくてもいいのです……! それで、なんでしょうか?」

神父「うちの教会にもあれからこうして私達の教えを聞いてくれる人がきてくださるようになりました」

神父「一昨日のことがあってから、あの男の子が広めてくれたみたいでね……モモから聞いた話だと、あの子たちはクラスでも発言力の高いガキ大将だったらしい」

神父「あの子たちの友達、親、そのつながりから興味を持ってもらえたようで、あのご婦人は息子がモモをいじめてすまなかったとお詫びまでしてくれて……」

なぎさ「そうだったのですね……」


 あの時神父さんや男の子たちの目の前で力を使ったことがきっかけでこんなことになるなんて。

 みんなを騙してしまうことにはなりましたが、めでたし……なのでしょうか?


神父「なんと感謝すればいいのか……。これからはなんとか暮らしていけそうです。貴女のおかげで私達は、生活していける力まで手に入れることができました」

なぎさ「! そ、そうですかっ。よかったのです!」

神父「これからもどうか私達を見守りください」


 そんなとき、向こうから家族を昼食に呼ぶ声がしました。

 今までずっと魔法のケーキを差し入れてきましたが、ついになぎさが何かをしなくてもよくなったのです。


 あの時は叶えてあげられませんでしたが、モモもやっと本物のお肉を食べられます。

 ……すれちがいざま、モモはこっちを見てそっとつぶやきました。



モモ「……ありがとう」



 真実を知っているのはモモだけ。

 モモはまだなぎさが話したことは胸に留めたままのようです。少なくとも、神父さんには話していません。

 これからもずっと、本当のことは知られないままなのでしょうか……?




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