貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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712: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/05/25(火) 00:35:04.91 ID:LUNAnkwB0

モモ「もう行っちゃうんですか?」

なぎさ「はい、これから予定があるので…… それが終わったらまた来るのです!」

モモ「はい! いつでも待ってます!」


 ふかぶかとお辞儀をする姿に手を振り、訓練場所へと行くことにします。

 ――……その時、なぎさの背後では、モモの姿を探して杏子が外を見に出てきていました。


杏子「……モモ、そんなとこでなにやってんの?」

モモ「ううん、ヒミツ! それより今日も裏見てみてよ。女神様に感謝の祈りを捧げなきゃだよ!」

杏子「お、今日も来てるんだ! 今日は何かな?」



 素直に喜んでいた杏子でしたが、なぎさの行ったほうを見て、少しだけ不可解な表情を浮かべます。

 とはいえ、その場を見ていない杏子にはすぐに正体と結びつけることは出来なかったのですが――――というのは、なぎさの知らない部分のおはなし。



――――



なぎさ「マミ、遅くなってごめんなさいなのです!」

マミ「いえ。でも、最近少し来るのが遅いことが多いけど……もしかしてまた教会に?」

なぎさ「ま、まあそうですね!」

マミ「お祈りでもしてるの? そんなにハマるような場所なのかしら……?」

なぎさ「え、ええと! お祈りもしてませんし怪しいものにハマったとかっていうわけじゃないのですよ!? むしろなぎさが祈られてるっていうか……」

マミ「……え?」

なぎさ「なんでもないのです! さあ訓練訓練!」



 半ば強引にごまかすように訓練に移ります。

 マミは同じ魔法少女ですし、モモに女神様……なんて呼ばれてることは、なんとなく恥ずかしいので知られたくありませんでした。



 ――――モモにも言ったので、訓練が終わったらまた教会に向かいます。今度はただのなぎさとして。



なぎさ(あ。あすみ……?)


 扉を開けた途端にまず目に入ったのは、教会の家族ではなくあすみの姿でした。

 ガラ空きの椅子の端にぽつりと座っていて、なんだか寂しそうに映ります。

 そうでした。最初にここに来たのもあすみがきっかけだったことを思い出します。

 特に何をしている様子でもなく、ただそこにいるだけ。


あすみ「…………」


 あすみもこちらに気づいただろうに、目を合わせてくれません。

 話しかけるなオーラと言いましょうか……意図的に無視している雰囲気を感じました。



なぎさ(さすがになぎさもそのくらいは読めますけどね……)


 そうしていると、あすみが席を立ちました。なぎさと入れ違いになるように去っていくつもりみたいです。

 モモたちがいるので厳密には一人じゃないですけど、一人になりたかったんでしょうか……? そんな感じにも見えました。




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