貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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◆xjSC8AOvWI
[saga]
2021/05/22(土) 23:14:35.32 ID:UEEFsOu20
まだ太陽の光が差す午後、私はまたあのみすぼらしい家族の住む教会に向かってみて、そして――――。
ここ数日の空気とは違い、いつになく元気な声に出迎えられた。
モモ「あっ、あすみだ! いつも気になってたの! 今日こそ一緒に遊ぼうよ!」
杏子「お姉ちゃんが遊んでやるから迷惑かけちゃダメだよ。ほら、いつもの丘の木まで競争するか?」
モモ「うん!」
神父「ようこそ。賑やかで悪いね。驚かせちゃったかな。前はいつもこんな感じだったんだけどね……」
相変わらず人気はないが、青白く痩せこけた顔で、力の入らない声で語るよりはよほどご利益がありそうな場所になった。
あすみ「いや? 元気そうでなにより」
それより私が気になったのは、微かに魔力を感じたことだ。
……まさか、こいつが契約した?
そう思って杏子を見る。
杏子「? ……一緒に遊ぶ?」
あすみ「かけっこ? そんなの……」
魔法少女がやれば勝負にならないことだ。まあ、こいつはそれでもおねーちゃんだから手加減するんだろうけど。
私は身内でもないヤツ相手に手加減してやったって楽しくない。
あすみ「……違う。箱?」
魔力の元はあれだ。ちょうど、夫人が持ってきた箱に目を移す。そこからよく知った魔力を感じた。
夫人「また今日も贈り物よ。わたしたちの女神様……から」
あすみ「女神様ぁ――!?」
杏子「何? またケーキ?」
モモ「甘い匂い! ケーキだよ!」
杏子「でも、本当に神様からなのかな? ていうか、うちにいるのって女神様だったんだ?」
神父「人がやることにしては不自然な点はある。ケーキは傷みやすいはずだが、外に置かれていても傷んでもいないし、そもそも直接渡せるならそのほうが早いからね」
神父「なんであれ、感謝していただかなければいけないね。さあ祈りを捧げよう」
…………呆れた。
どこでここのことを知ったのかは知らないが、よりによってこんな形で施しを与えるなんて。なぎさのやつ。
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