貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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554: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/21(日) 22:38:30.14 ID:fWNF2+br0


なぎさ「あっ、あすみー! 会えてよかったのですよ! 連絡したのに返事もこないから心配したのです!」


 信号が変わると、向こうからなぎさが駆けてくる。

 隣の女も。やっぱり偶然じゃなく同行してるらしい。


あすみ「メールはさっき見た……そっちの人は?」

なぎさ「このおねーさんとはさっき知り合ったのです! 魔法少女の……って、あ。言っちゃダメな状況でした? あすみこそそっちの人は?」

あすみ「こいつも魔法少女だから平気。それより、ソイツは?」

なぎさ「もー! ソイツーとかコイツーとかダメなのですよ。初対面の人に向かって!」

あすみ「はいはい……で?」

なぎさ「魔法少女の新人さんなのです。契約したばっかりでなにもわからないと言うのでレクチャーしてるところなのです!」

「まぁ、可愛らしいお嬢さんも魔法少女やってるんだ。二人ともこれからよろしくね」

マミ「ええ、よろしく……」


 表面上は取り繕っているが、内面までは繕えない。さっき聞いた声と似たり寄ったりの『悪意』が漏れていた。

 恐らくコイツ、新人ですらない。今までこんなのは散々見てきた。分かりやすいと思えるくらいのクズだ。


あすみ「…………私はよろしくしたくないんだけど」

なぎさ「えっ……?」

あすみ「だってそりゃあ、思ってもないことばっかり言われてもね。なぎさは騙せても私は安い芝居には引っ掛からないよ。縄張り荒らしさん」

なぎさ「なっ……何を言ってるのですか! 落ち着いてください!」

「そ、そうだよ。私はそんなつもりじゃ……!」


 なにかそういう問題が近づいてそうな雰囲気はあると思ってた。

 コイツは子供の魔法少女が二人見滝原に居ることを知っているらしい。大方キュゥべえが私たちの情報を売ったのだろう。

 こんなのに私が騙されるわけはない……が、なぎさはこんなのでも信じている。仲良くして、救う気でいる。


 私へ向けられる『悪意』ならどうにでもできるが、私以外へ向けられるソレには何の力も作用しない。


 ――それに歯噛みする。人の心はどうせ簡単に変えられない。そんなのはわかっていた。本当に痛い目を見ない限りは。

 善良だろうと愚か者は救えない。だったら、放っておけばいい。しかし、本当に痛い目を見ることになればその時は、もう……終わりだ。




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