貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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546: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/21(日) 19:32:41.34 ID:fWNF2+br0


 使い魔を試し斬りさせながらの道のりは、普段よりかなり時間がかかっていた。

 ……あれこれと苦戦しながら、やっと魔女の住み処へと辿りついた。


あすみ「さっさと倒して終わりにしましょ。アンタは出来るとこだけ参加すりゃいいから!」

マミ「え、ええ……」

あすみ「まあ……出来るだけ敵の動き止めといてくれると助かるわー」


 試し斬りといってももう少し、剣でもナイフでも斧でも槍でも――わかりやすいものがあっただろうってのが正直な感想。

 なぎさのシャボン玉ラッパも一見武器に見えないが、あれはあれで使い勝手のいい武器ではある。

 そして、私の『モーニングスター』というのは実にわかりやすく武器らしいものだったのだと思った。


あすみ(なんていうんだろ。こういうのって…… 攻撃性の差、とか?)


 ――――力を込めて踏み出すと、こちらを見た魔女の攻撃をかわして横に跳ねる。

 マミの動きにも気を配って見るが、まだ動けないでいるようだった。構えだけして、戦況を目で追うのみ。


マミ「……!」


 マミもやはり大してその武器を使いこなせてはいなかった。

 リボンの一番わかりやすい使い方は、やっぱり縛り上げること……だ。

 支援向きだが、もしこの初陣も私がついていなかったらどうなっていたのだろうか。今以上に時間がかかって苦戦する?


あすみ(……死ぬ? こんな早く?)


 近くに居た使い魔をフレイルの柄で払い、続けて蹴りを入れる。

 鉄球を魔女に向けて大きく振るう。――しかし、それは当たらなかった。


あすみ「今こそ、縛っといて欲しかったんだけど……ッ!」


 まあ、初陣で戦況を的確に読んで敵の隙を突くなんて、そうそうできないのはわかってる。

 再び魔女の攻撃を避け、外れた鉄球を敢えて更に遠くへ……鎖を長く伸ばして飛ばす。

 そもそも、縛り上げることならこいつに頼らずとも私にも出来る。


あすみ「まあ、いいよ! さっきのは遊び球だし……これで完全試合だから!」


 縛り上げるのに使ったフレイルの柄はもういらない。

 それを放り捨てて新たな獲物を手にすると、高く跳びあがって、鎖に絡め取られた魔女の頭を粉砕する。




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