貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
1- 20
508: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/17(水) 23:22:14.37 ID:MCldcWw00


あすみ「今日はもう帰ったら?」

なぎさ「はじめたばっかりです! まだ帰りません!」

あすみ「何ムキになっちゃってんのよ」

なぎさ「……それに、この時間じゃ帰ってもどうせ一人です。魔女退治が終わったら大きなケーキを出しますから、あすみも一緒に食べてください」


 母親が居なくなったこともあって、あれからなぎさはどうにもこっちに依存しているような節があった。

 同じ縄張りの魔法少女ってだけの関係の相手に、どうしてこんなにベタベタと懐けるのかわからない。もう少しマシな相手はいるだろうに。


あすみ「ん、まー……食欲があるんなら大丈夫そうね」

なぎさ「人をくいしんぼみたいにっ! でも、食べることは大事なのですよ。人生の楽しみになります!」


 どうせ一人……か。

 私も一人だけど、特に気にならない。むしろ解放された気分だったから。

 これも、強さに入るのだろうか。


なぎさ「そういえば、あすみはどこに住んでるのですか? 駅の方でよくおみかけするのですがっ」

あすみ「じゃあそこらへん」

なぎさ「じゃあとは!? ……うー、あすみにはお世話になっているので、ご家族やお友達がいればそのひとたちにもおすそわけしようと思ったのです」

あすみ「いや…………いないよ。家族も、友達も」


 そう言うと、なぎさはどう返したらいいものか悩んだような顔をした。

 どっちも当たり前にいるのが普通なのかと改めて思わされる。孤独に耐えらえるのは強さ? でも、これじゃその真逆だ。全然強そうじゃない。


なぎさ「そ、そうですか……」

あすみ「……惨めに思うのはやめて」

なぎさ「まあ友達はいますけどね」

あすみ「はあ? えーっとまさかそれ……」

なぎさ「なぎさたち、お友達ですよ! そう言ってくれなきゃ悲しいです!」


 言うと思った。でも、まるで漫画の中みたいな安っぽいセリフに思えてしっくりこなかった。

 ひねくれてる、とは思う。

 『友達』も『孤独じゃない』も、もう私にはわからなかった。


――――
――――


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
929Res/759.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice