貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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506: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/17(水) 22:53:58.96 ID:MCldcWw00


 なぎさはまだどうしようもなく平和ボケしたところにいるけれど、戦いの腕は悪くない。

 魔女との戦いはさほど長引かずに幕を閉じた。


なぎさ「ど、どうしよう! 消えてしまいました……!」

あすみ「何が?」

なぎさ「戦いが終わったら、せめて遺体だけでも帰してあげようと思ったのです! なのに!」

あすみ「あー……、一般人の犠牲者が取り込まれた時も死体って残んないじゃん? 生きた人しか帰れないってことじゃない?」


 言われてみれば、あんまり考えたことなかった。

 だとすれば魔女結界は不法投棄にもってこいの場所ってこと。


あすみ「それに、あんなやられ方した遺体なんて見つかったら絶対騒ぎになるよ?」

なぎさ「そ、それは……動物園から猛獣でも脱走したのかと思われちゃうかもですね……」

あすみ「そう。つまりどうしようもないってこと。死ぬな、としか言えない。もう遅いけど」

なぎさ「そ、そんなぁ……」

あすみ「…………」


 戦ってる時はまだ大丈夫だったけど、なぎさは結構マジな落ち込み方してるみたいだった。

 これは連れ回してても足引っ張るんじゃないかな?

 なにより、横でウジウジされるのはうざい。


なぎさ「……なぎさは運がよかったんですかね」

なぎさ「今なら負けない自信がありますが……契約したてで一人で魔女と戦っても、こうして生きています」

あすみ「あぁ、そうだね。結局運だよ運。生きるのも死ぬのも、どんな目に遭うかも」

なぎさ「なぎさが先輩としてついてあげてれば死ななかったのでしょうか」

あすみ「次に会う後輩にはそうしてやったら? 恩を売れば利用は出来るかもよ。まあ、あんたじゃ逆に利用されるかもしれないけど」

なぎさ「お、恩を売りたいわけじゃないのです!」


 この世界はこいつが思ってるより残酷で、強くないと生きていけない。

 でも、残酷なものを見ても心が動かなくなるのが強くなること? 私は少なくとも、そう思ってきたところはある。

 動揺しないから力を出し切れる。自分の強さを否定したくない。


 この先何度も見ていればいつかはなぎさも慣れてしまうのだろうか。……人の死も、絶望でさえも。


あすみ(そんな時が来るとしたら私が話すのはその時、か?)




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