貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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398: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/02/23(火) 21:29:45.05 ID:HUrNMwxm0


 たしかにこれは、“それ以外”がある可能性を考えての質問だった。

 その意図に気づいただけにしては、さやかの顔はいやに真剣だった。


貴方「知らないけど、ないとは言い切れないと思ってるんだ。全部が全部、使い魔から成長するか他の街から来てるとは思えなくて……」

さやか「あたし、昨日見たんだ。なにもなかったとこから急に魔女の結界が現れたの」

さやか「その近くにほむらが居たんだ。でも戦わないでどこかに行っちゃった」

貴方「えっと、ちょっと待てよ……昨日? 暁美さん?」

さやか「最初はもう暗かったし人違いかと思ったんだけど、やっぱほむらだと思うんだ! だって……――!」

さやか「消えたから! そんなのできるのってあいつの時間停止くらいでしょ!」


 魔女が急に現れた話は暁美さんからも聞いてたが、そこで暁美さんの名前が出るとは思ってなかった。

 昨日の夜ならソウルジェムがなくなったから戦えなかったのはわかるけど、時間停止?


貴方「見間違えじゃないのか? それ。暁美さんはもう魔法を使えないのに」

さやか「魔法が使えないのも嘘なんじゃないの?」

貴方「嘘って…… そんな嘘ついてどうするんだよ」

さやか「戦えるなら使い魔だったらまだしも魔女と戦わないのはおかしいし、魔女もあいつが出したって考えたらどう?」

貴方「え……」

さやか「だとしたら、あいつって本当に魔法少女なのかな?」

さやか「キュゥべえが契約した覚えがないって言ってたよね? つながるって思わない?」

まどか「そんな、本当に? でもそう考えれば………… 本当にほむらちゃんが魔女を? 魔法少女じゃなかったら……なに?」

さやか「さあ。魔女の親玉、とかね……」


 俺を置いて勝手に話が進んでいく。

 暁美さんは心を開いてくれた。仲良くなれた。……恋人にもなれた。

 でもまだ暁美さんが語らない部分があるのは事実だ。魔法少女としての暁美さんには多くの謎がある。


 さやかの暁美さんへの疑念は、薄まるどころかより濃くなっていた。


さやか「……【貴方】は誰にでも優しいもんね。ほむらのことも大事に思ってるのはわかってるよ」

さやか「あたしたちと同じくらいに……いや、もっと特別に?」

貴方「……」

さやか「でもほむらのことは信じすぎないほうがいいよ。あたしは……!いや……あたしたちも、【貴方】のことが好きだから」


 …………いつのまにか廊下に人はいなくなってた。

 HRが始まるチャイムが鳴って、教室に戻っていった。

 心の整理が追いつかないまま。


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