貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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226: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/12/27(日) 23:33:08.69 ID:NTIvdsyD0


 ……まあ、別に今考えなくてもいいか。


貴方(帰ろうかな)


 教室をあとにする。

 校舎から離れて立ち寄ったのは繁華街のほうだった。

 誰とも約束はしてないけど、彼女ならああ言ってたから居るかもしれない。


貴方(通りをぶらりとしながら軽く覗いてみてるけど、やっぱり一人だと寂しいな。……この前は暁美さんと一緒だったけど)


 佐倉さんはいつも一人でいるんだろう。

 いくらなんでも揃ってるような場所でも、もう遊びつくしたんじゃないだろうか。

 けたたましい音と光を発するゲーセンの中を見ていると、奥のほうに佐倉さんがいた。昨日もここにいたって言ってた。ダンスゲームらしい。


杏子「……本当に来たんだ。それとも偶然通りかかっただけ?」

貴方「偶然通りかかるような場所ではないかな」

杏子「まあそうだな」


 しかも、邪魔しちゃ悪いかと思ったけど彼女のほうから気づいて声をかけてきた。

 適当に話を交えながらでも動きが鈍ることはない。よく見てみればすごい点数だ。ノーミス?

 ……いつも戦いに舞い跳ねる鮮やかな赤色の髪は今ゲーセンの中で揺れている。


貴方「ていうかすごいね……?」

杏子「とーぜん。慣れてるし今更ミスなんかしないって」


 言葉通りいとも簡単にステップを踏み、ミスする気配など微塵も見せないまま一曲が終わる。

 なるほど、ここまで極めてれば一人でも十分楽しんでるのかなあ。




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