貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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141: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/08/30(日) 02:36:29.85 ID:HBJBAFBr0


 帰り道、回り道をしながら元の場所へと戻るように歩いてみる。

 道の隅に注意を向けてみると、野良猫は稀に見かける。でも首輪をしてるのはそう見かけない。

 思った通り、闇雲に探すのはきつい。注意を張りすぎて、猫かと思ったらビニール袋だったこともあった。


 ……結局見つからずに戻ってきてしまったと思ったが、エイミーはあの場所の近くに居た。

 黒い塊のように道の隅にうずくまってる首元にはたしかに前につけてあげた首輪があった。


まどか「エイミー!こんなところに……! もどってたんだね」

貴方「なんだ、戻ってたのか。よかった」

まどか「……エイミー?」


 近づいてもいつもみたいに寄ってくることもなく、力なさそうに見えた。

 よく見てみると怪我をしてるみたいだった。多分、傷痕からして猫同士の喧嘩だろうか。

 猫は具合が悪くなると姿を隠すっていうのはどっかで聞いたような気はする。


まどか「エイミー!」


 鹿目さんもそれに気づくと、そばに寄っていって治癒魔法をかける。


まどか「……怪我してたから姿を見せなかったのかな?喧嘩したんだよね」

貴方「それで隠れてたのかな」

まどか「縄張りを争って負けちゃったのかなぁ……」


 そういえば、魔法少年・少女の世界もグリーフシードを巡って縄張り争いは多いと聞いたっけ。

 より稼げる場所を求めて元居た契約者を追い出したり、追い出されたりは日常茶飯事らしい。

 自分たちのいる世界と少しだけ被る。入った頃には攻め入る隙もないほどチームが出来上がってたから、実感はほとんどないけれど。

 ……考えてみれば、野生っていうのはもろにそういう世界だよな。思っていたよりも過酷だ。


 魔法の力があればたちまち怪我は治る。医者なんかに診てもらうよりもはるかに早く完璧だ。

 ……しかし、それですべて解決とは思えなかった。


まどか「……【貴方】くん、わたし、やっぱり里親探してみようと思う」




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