貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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130: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/08/19(水) 23:52:58.28 ID:svJCOAsf0


 ――――ついに目の前に姿を現した魔女を、佐倉さんは今度こそ無駄ない動きでなぎ倒していった。

 囮なしの一騎打ちとなれば佐倉さんが負けるはずもない。戦いに舞う赤色は鮮烈に映った。


 その光景を眺めているうちに戦いは終わっていた。


杏子「……なんでこんなことしたんだよ。言っただろ。あたしは治癒魔法が得意じゃないんだぞ」

杏子「あたしがやられるくらいの相手ならすぐ逃げろって」

貴方「でも……仲間は守るって誓ったから。気付いたら動いてたんだよ」

貴方「それに本当に佐倉さんはすぐに倒してくれたから、佐倉さんが動けなくなるよりはよかったんじゃないかな?」

杏子「馬鹿かアンタ……!」


 そう言いつつ佐倉さんは治してくれてた。

 落とされた腕は幸い回収できた。治療が得意じゃなくても二人がかりで治せば繋げるくらいにはなる。

 ただ完全に修復しきれてないのか失った血の分か、まだ少し違和感は残ってるけれど。


杏子「……自業自得であるべきなんだよ」

貴方「……『自業自得』?」

杏子「今日のはアンタが勝手にヘタ打ったのとは違う。あたしの失敗だ」

杏子「『守れた』なんて思うなよ。下手したらまとめて全滅ってこともありえたんだ」

杏子「仲間ったって赤の他人庇って共倒れとかおかしいだろ。割に合うわけねえ」

杏子「……なんで自分より他人を優先する奴がいっぱいいやがるんだよ、この周りには。まさかとは思ってたがアンタもだったってわけか」


 険しく呟かれたその声は、悔しげな感情も乗せていた。

 ……まるで認めたくないみたいな。



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