魔法学園で過ごす学生生活第5章 〜安価とコンマと時々卒業〜
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561: ◆50Z6EuXmS6[saga]
2020/08/01(土) 22:18:23.76 ID:5ePSJAPv0
フィニー「…ふぅ」


デナント卿「フィニー…」



フィニー「ですが、怒りはあとです。許すことはしませんが…ザルグとの、みんなの未来のためならば、私は耐えます」

シスターエル「…」



フィニー「その、怪しげな新興宗教のほうが、どうなんですか?」

デナント卿「ああ。なんでも、『始祖神』というものを信奉する人達だそうでな…」

シスターエル「昔から、細々といたんだけれどね…」


フィニー「…ええっ!?」

シスターエル「とはいうものの、そんな変なことや、魔族の召喚だなんて…おかしなことするような人には見えなかったわ…」

フィニー「うーん…?」



デナント卿「…その点は、ある程度話を聞いたが…途中からいくつかに分かれたそうだ。避難してきた者たちは…穏健派だったが、過激派が主流となり、今に至る…と」



フィニー「過激派…ですか」


デナント卿「私は、このことを帝国に報告する形になると思う。王国だけならなんなら見捨てたが…帝国はちゃんとしているんだ」

シスターエル「ええ」


フィニー「…そうなると、どうなりますかね?」



デナント卿「わからない。私も含めて…」



デナント卿「…フィニー。これから、どうなっていくかはわからないけれど…」


デナント卿「あきらめなければ、道は開く」


シスターエル「死なないでね。残りは、私だけになったらたまったものじゃないわ…」



フィニー「…アンゼリカおばさんはどうなんです?」

シスターエル「10年くらい前に死んだのよ。ここで学長をしてたみたいだけれど…」



『ねえさーん、私生きてますよー…』


シスターエル「…うわあああああ!?アンゼリカがいきてるうううう!?」

デナント卿「悪霊退散!!悪霊退散!」


アンゼリカ「このきょうだいは…」


フィニー「学長…まだ、身体は…」

アンゼリカ「ええ。きっと卒業するころには…と、言われたわ」


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