573: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/15(土) 00:18:34.68 ID:QgwLo/SCo
審判「試合開始!」
操縦士「アクセル全開! トップスピードで加速してぶち当たる!」
猛スピードで迫る巨大な鉄の塊の持つエネルギーは、もはや大砲と大差ない。
超能力者(念動力で止まらない……!? だったら、上だ!)
使者「な、なんと超能力者! 地衣の都の重機を浮かせたー!?」
代理人「あのスピードを受け止めるより、重力に逆らう方が楽だったようだな」
しかし浮き上がる直前、重機から分離したいくつかのパーツが小さな車になり、超能力者に向かって走り出す。
操縦士「リモコン式爆弾だ!」
超能力者「こりゃまずい。飛ぶか」
宙に浮いて爆弾を避けた超能力者は、重機をさらに高く持ち上げて、落下させた。
使者「とんでもない爆風と爆炎です! 果たして操縦士は無事なのでしょうか!」
代理人「普通の人間なら生きていないはずだが……」
超能力者はゆっくりと地面に降り立つ。超能力者といえども空を飛ぶのは疲れるのだ。
超能力者「よし、一瞬焦ったけど楽勝だった」
重機の残骸を覆う黒煙の中から、多数の犬が飛び出してきた。
サモエド「……!」
ハスキー「バウッ!」
超能力者「危ないっ!」
犬たちの決死の特攻は、テレポートであっさりとかわされた。
超能力者「重機だけじゃなく犬も操れるのか。やるな」
操縦士「でもやりつくした……ここまでか。負けた!」
審判「勝者! 常春の都代表!」
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