548:投下のみ ◆CpUz7d.S3o[saga sage]
2020/08/14(金) 00:17:30.90 ID:u+LzMlN+o
弟子(オレはしっかりと遠距離攻撃を覚えた。ガンマンとの試合は大丈夫だ)
弟子(問題は予選決勝。何をしてくるのか見極めておこう)
武道家同士の戦いは佳境に入っていた。
テコンドー家は唇が切れ出血しており、ダメージは大きそうに見える。
一方でカンフースターも防御の上から効かされ、腕と脚が悲鳴をあげつつあった。
だが、テコンドー家はそれに気づかず、自身が一方的に押されていると錯覚していた。
彼は俳優。痛みを表情に出すことなどない。
カンフースター「次で決めます……!」ダッ
テコンドー(まずい……!)
上半身に素早い連撃を浴びせるカンフースターの体が、ふいに傾いた。
カンフースター「ぐっ……!?」
テコンドー(解禁するしかなかった……拳法家流 下段蹴り!)
〜〜〜〜〜〜〜〜
テコンドー「おい、本当に行かないのか!?」
拳法家「会議で、最後まで皇国に抵抗すると決まったんだ。俺だけ逃げるわけにいかない……」
拳法家「……お前にこれを預けておく」
テコンドー「それは武道家の魂だ。預かれない!」
拳法家「もしも俺たちが全滅した時は、その書物だけが俺たちの技を伝える最後の希望になる」
拳法家「無事に王国についたら、拳法を広めておいてくれよ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜
テコンドー(まだ他人に技を教えられるほど、俺も拳法を使いこなせている自信はない)
テコンドー(だからこそ、今こそ試すとき! 拳法家流 正拳突き!)
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