528: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/11(火) 22:50:00.27 ID:FpblGUspo
予選Dブロック
2試合目 提督(チョコレート・ハーバー) VS 警察戦闘指南役(亜熱帯の町)
Dブロック二戦目は、無名の町と王国定番の観光地との一戦。
だが、対戦相手にとっては、知らない名ではなかったようだ。
港町 市長「亜熱帯の町だと? 外人がなぜ戦闘大会に出てきている?」
提督「市長、お言葉ですが外人ではございません。すでに王国に併合されているため、王国人です」
指南役「おや、本土の方は想像以上に差別的ですね」
亜熱帯の町 町長「いえ、ここまで露骨なのは珍しいことです」
亜熱帯の町 町長「チョコレート・ハーバーは植民地からの商品の運搬で栄えた町ですから」
指南役「ならば、亜熱帯の町に感謝するのが筋ではないですか?」
提督「何を言うか。お前ら亜熱帯地方はサトウキビ栽培が無ければ、産業も文化も何もない土地だったじゃないか」
港町 市長「我々が栄えさせてやったも同然」
提督「感謝しろだと? この恥知らずが」
指南役「町長。やりすぎて構いませんね?」
亜熱帯の町 町長「いけません。目をつけられてしまうと困ります」
亜熱帯の町 町長「できるだけ穏便に……勝ってください」
指南役「了解!」
弟子「なんであんなに殺伐としてるんだ?」
開拓者「あの港町はチョコレートが名物でな。その材料はカカオ豆と砂糖だ」
開拓者「その砂糖は、亜熱帯の町で作られているサトウキビが原料だ」
開拓者「亜熱帯の町は、サトウキビ栽培以外の選択肢を奪われ、経済的に支配下におかれた過去がある」
開拓者「国民の知らないチョコレートの裏側だ……」
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