214: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/07/15(水) 19:14:27.55 ID:pD60WqZ9o
人の姿に見える樹木が生い茂り、子供が描いた絵のような奇妙な動物が歩き回る。
まるで異界か他の惑星のような不思議な光景が見られるこの森は、わずか数か月前に出現した。
すでに調査団や冒険者たちが立ち入っているが、帰ってこない者が続出している。
ここは王国の辺境の地。
誰が呼んだか、奇々怪々な森の名は、魔界林。
開拓者「なぜ俺はここに来たんだ?」
開拓者「そして理由は分からないが、来るのが早すぎたように思う」
開拓者「このタイミングで来なくても、半年以内に訪れることになりそうな予感がする」
開拓者「小説を途中から読むときに、先のページが開いて文字列が見えてしまった時のような気分だ」
アラクネ「……」
開拓者「あそこにいかにも通りかかった動物を捕食しそうな花が咲いているな」
開拓者「俺は熟練の開拓者であり、魔界からの生還者だから分かるんだ」
開拓者「こんな時は、開拓者奥義!」
開拓者「土返し!」グッ ドバッ!
スコップを用いて地面を深い位置からめくり上げて、植物を根っこごと地面から引き離す技だ!
ベテラン開拓者ともなれば、やや離れた場所から一直線に地面をめくりあげることもできる!
だが流石に身の丈を超える樹木には通用しない!
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