51: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:38:06.18 ID:4Jd3JNMn0
いろは「ええと・・・。落ち着いた感じの場所ですね・・・!」
灯花「電柱より高い建物がないにゃー」
ねむ「向こうに畑があるよ」
うい「こういう所を田舎? っていうのかな」
いろは「ちょ、ちょっとういっ、失礼だよそんな言い方・・・」
十七夜「別に気を遣わなくてもいいぞ。実際田舎だからな。この辺りは神浜の中でも特に最果てに位置しているから “神浜のチベット” などと揶揄されるような僻地だ」
十七夜「そんな田舎らしく、少し行ったところに農協の直売所があるぞ。神浜産のキノコや肉類、牛乳、野菜、果物などが売っている」
いろは「神浜産のキノコやお肉なんてあるんですね。スーパーじゃ全然見かけないのに」
ねむ「ここは、大企業の高層ビルが乱立して高級車が走り回っていた桜木町周辺とは天と地ほどの差があるね。同じ神浜とは思えないよ」
十七夜「誰でもそう思うだろうな。だが、同じ神浜だからこそ被る不利益もあったりするんだ。例えば住民税だ」
十七夜「神浜市の住民税の高さは、常に全国ランキングで上位に食い込む。それほどの高い住民税を東からも徴収しておきながら、税の使い道は、そのほとんどが西や南の整備に回される」
十七夜「そんな現実に不満を感じ怒り狂った東の住民たちは神浜から独立を企てたことがある。だが、市外の人間から『神浜に住んでいるの? よくわかんないけどなんかおしゃれだねっ!』と言われるのがまんざらでもないので、独立はやめることにした」
いろは「は、はあ・・・。なんか色々あったんですね・・・」
十七夜「さて、のどかな田園風景を見ながら旧上瀬谷通信施設まで行こう」
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