18: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 03:14:07.26 ID:4Jd3JNMn0
< ブロロォン....
うい「あっ、見て見てお姉ちゃん。あの車可愛いよ。綺麗な赤色で丸っとした形で」
いろは「そうだね。見慣れない車だけど外国の車かな?」
やちよ「あれはフェラーリね。安い車種でも3000万円くらいの高級車よ」
いろは「ふひゃっ?! さっ、さんぜんまん・・・?!」
うい「あわわ・・・」
やちよ「近くに高級外車の販売店がいくつかあるのよ。フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、ロールス・ロイス、マセラティとか。だからああいう車が走っているのはこのあたりではよく見かけるわね」
ねむ「はー・・・。どうやったらあんな車に乗れるようになるのか想像もつかないよ・・・。高級車が走り回るここは本当に別世界のように感じるね・・・」
灯花「そーお? ああいう お車、うちにも何台かあった気がするよ。今度乗ってみる?」
ねむ「お昼のチャーハンの米粒を頬に付けた間抜け面を晒して、そんな成金めいたセリフを垂れる姿はこの上なく滑稽だね」
灯花「えっ?! ちょ、なんでもっと早く教えてくれないのーっ?!」グシグシ
ねむ「まあ、ウソなんだけど」
灯花「んにゃー! このバカねむーっ!!」プンスカ
うい「だからケンカしないでーっ!」
やちよ「今でこそここは、大企業の高層ビルが立ち並ぶビジネス街だけど、開港当時のこの辺りはまだ海だったのよ。鉄道を敷設するために埋め立て工事が始まって、その後は大きな造船所も作られて多くの就労者で賑わい始めたわ」
やちよ「空襲や大震災で苦しい時期もあったけど、先人たちの弛まぬ努力と苦労を経て、今ではこうして東京に並ぶ日本の経済を支える重要な地区になっている」
やちよ「そんな歴史を想いながらここに立つと、一市民としてはなんだか感慨深くなるわ」
やちよ「それじゃ、私が案内するのは次が最後よ。伊勢山皇大神宮に行くわ」
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