【ガルパンSS】沙織「彼女のうたかた」エリカ「ある日の喫茶店での出会い」
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名無しNIPPER
[saga]
2020/07/03(金) 01:08:18.14 ID:a4T5KC6j0
「作る作らないの前にうちは女子高よ。出会いも何もあったもんじゃないわ」
「そうなんだよねぇー……だからこそ!女の子はもっと積極的に動かなくっちゃいけないと思うの!!逸見さんも頑張ろ!!」
「いや私はまだ彼氏とかいいから……」
同じ目標に向かって走る同志として固い握手を求めるも、逸見さんは全力で距離を取ってくる。
逸見さんの今時の若者っぷりに私は警鐘を鳴らす。
「ダメだよそんなんじゃ!!逸見さんみたいなのが仕事にかまけて、挙句気づいたら未婚の四十路とかなるんだから!!」
「失礼な子ね……まぁ、大学に行ったら考えるわよ。少なくとも高校のうちは戦車道に集中するわ」
「もー、そうやって後に後にってして行き遅れても知らないんだからね!!」
「あなたは私のなんなのよ……」
逸見さんが呆れたようにため息を吐いた辺りでちょっと一休み。
ミルクとシロップ多めに入れたアイスコーヒーを一口飲む。
逸見さんも同じようにコーヒーを飲み、私たちの間に静寂が戻ってくる。
「ちょっと意外だったな」
会話の口火を切ったのはまたもや私。
何かを見つけたのか、ぼーっと窓の外を眺めていた逸見さんは再び私に向き直る。
「逸見さんって思っていたよりクールというか、こんな風に落ち着いて雑談できる人なんだって。もっと怒鳴ってばっかかと思ってた」
「なんであなたにガミガミ言わないとダメなのよ……」
「だって今まで会った時はいっつもつんけんしてたし」
正確には、『特定の人物』に対して。
今日この喫茶店で再び会うまで私の中の逸見さんのイメージの8割は戦車道喫茶でのアレのせいなのだから。
残り2割は大学選抜戦での印象。
そのどれも逸見さんはつんけんしてて、嫌味ばかり言っていた。
でも、今目の前にいる逸見さんはいきなり同席した不躾な私に対して落ち着いてて、だけどおざなりじゃなくて、時折柔らかく微笑むとても……とても良い人のように見える。
そんな対照的というには極端な彼女の様子を疑問に思ってしまう。
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