64:名無しNIPPER[saga]
2020/07/02(木) 23:06:31.73 ID:0AxqYuWp0
「それなら…俺はどうしたらよかったんだ…才能のない凡人はどうしたらいいんだよ…」
哲平は涙を流しながら右京にそう訴えた。そんな哲平を隣で見ていた冠城は正直なところみっともないとしか言いようがなかった。
ここまで自業自得だというのに25歳を過ぎたいい大人が涙を流し鼻水を垂らしながら惨めに縋り付いてくる。
こんな無様を晒してまだ自らの夢とやらを諦めていないのだろう。余りにも未練がましい姿だ。
「僕に訴えられても困ります。ですがひとつあります。今のあなたでもみんなを楽しませることが…」
「それは…本当なんですか!教えてくださいどうしたらいいんですか!」
右京からその答えがあると聞かされて哲平はまるで藁にもすがる思いでいた。
しかし本当にそんなことが哲平に出来るのかと冠城は疑問だが…
すると右京はこの部屋にあるモノを指した。
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