62:名無しNIPPER[saga]
2020/07/02(木) 23:00:03.81 ID:0AxqYuWp0
「今更誰かのせいにするのはやめなさい。すべてはあなたが招いた結果ですよ。」
「仕方ないだろ!あんな名作を読んでしまったんだ!そしたら世に広めたくなるのは当然じゃないか!」
「そのためならこのアパートを全焼させてもいいと思ったのですか。」
は?何を言っているんだ。右京から突然そんなことを言われて哲平は戸惑った。
「あなたまだ理解していないようですね。今回の件であなたが迷惑を掛けたのは伊月さんと集英社だけではありませんよ。
このアパートに住む他の住人ですよ。あなたホワイトナイトを実家で仕上げるため一ヶ月間留守にしていたそうですね。
その間にアパートが、あの溶解した電子レンジのせいで火事にあったらどうするつもりだったのですか。」
一ヶ月前の落雷で電子レンジはタイムマシンと化した。
恐らくこれは偶然の産物だろう。まさに存在自体が奇跡だ。
だがこの電子レンジは不安定なものだ。おまけに溶解したことで耐久性はかなり脆くなっている。
そんな電子レンジでタイムトラベルにあと何回耐えられるのかなど誰にもわかるはずがない。
正直なところいつ爆発するかもわからない危険な代物だ。
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