25:名無しNIPPER[saga]
2020/07/01(水) 01:04:12.66 ID:A7tKNGJh0
「それでは佐々木先生に被害届けを出してもらうわけにはいきませんか。」
「え?被害届…?」
「ええ、実は佐々木先生ですが被害届を出さずにその場から立ち去ったようなんですよ。
ご自身が被害者の立場なのにそこが少し不可解でしてね。」
そう、右京たちが交番に来た時には佐々木哲平は現場にはいなかった。
本来なら事情聴取のために被害者も同席してもらう必要がある。
それに万が一にも後日に怪我が発覚すれば慰謝料の請求も必要だ。
その必要があったはずなのに佐々木哲平は現場から早々に立ち去った。
「それは新連載が始まるので忙しいからですよ。彼の描いたホワイトナイトが連載されることになりましたからね。」
「なるほど、新連載ですか。僕にはわかりませんが週刊雑誌の作家となると多忙なのでしょうねぇ。」
「そりゃそうですよ。アシスタントを探さなきゃいけないしそれに仕事場も見つけなきゃいけませんからね。
そうなると編集部としても準備金を用意しなきゃいけませんからね。」
佐々木哲平が襲われる直前に集英社を訪れていたのも新連載の打ち合わせがあったからだ。
確かにそれほど多忙なら被害届など出している余裕もないのかもしれない。
だが他に理由があればどうだろうか。
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