武内P「ホモのショックで記憶が」
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8:勇者アルヴィス「誠に遺憾である」[sage]
2020/06/27(土) 08:04:02.34 ID:6UUG/lssO
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由里子「」チーン

武内P(なぜこの人は、地雷原の上で陽気にタップダンスを踊っていたんだろう? 私の知り合いだったようだが……)

まゆ「さて。あとは怪しい本を処分して――あれ、CPのプロデューサーさん? いつもと様子が何だか違いますけど、何かありましたか?」

武内P「え……あ、その」

まゆ「ああ、CPのプロデューサーさんも本に出てくるから、それを読んで気分が悪くなってしまったんですね」

武内P(悪い子ではなさそうなんだけど)チラ

由里子「」チーン

武内P(怖いところもあるから、記憶が無いと素直に話してもいいかわからない)

まゆ「どこかで休んだ方がいいですよ。まゆも付き添いたいんですけど、これから“ヤルこと”がありまして」ニッコリ

武内P「だ、大丈夫です。そこまでひどくはないので、用事をすませて――」


「あの……」


武内P「はい?」

武内P(呼び声に振り替えれば、息を呑むほどの美しい女性がそこにいました。サラサラと油気のない長い黒髪は、彼女のほっそりとした肩を境に前後に分かれ、まるで清らかな川の流れが分岐しているようだった)

武内P(自信が無いのか上目遣いになっている瞳を、長い前髪が御簾のように隠そうとする。それでも彼女の理知的な蒼い輝きは、隠しきれるものではなかった)

武内P(さくらんぼを連想させる甘そうな唇からは、鈴のような涼しい小さな声が奏でられていく)

「私で良ければ、付き添います」

まゆ「お願いできますか、文香さん」

文香「ええ、任せてください」

まゆ「それでは失礼します」ズルズル

武内P「あ――」

武内P(こうしてまゆさんという少女は去っていきました。成人女性と思われる人を片手で引きずりながら)

武内P(そうなると自然に、この名前だけしか分からない女性――文香さんと呼ばれていました――と二人きりになってしまいます)

武内P(私は口数が多い方じゃないし、記憶が無いせいで下手な事をしゃべればどうなるかわからない恐怖もある。かといってこの女性もあまり口数が多いようには見えない――そう思っていると)

文香「プロデューサーさん」

武内P「……あ、はい!」

文香「……記憶が無いのですか?」

武内P「……ッ!!?」

武内P(プロデューサーという慣れない呼びかけに、私の反応が遅れたのを確認すると、文香さんは思いもよらぬ確認をしてきました。問いかけに目に見えて動揺する私を見て確信したのか、文香さんは静かに頷きます)

文香「少し前から様子を見ていたのですが、由里子さんとまゆさんへの対応が、見知らぬ場所で初対面の人に親しく話しかけられたかのような、緊張と困惑に満ちていたからもしかしてと思ったのですけど――とりあえず、あちらに座って話しませんか?」

武内P「……はい」


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