ハルヒ「異世界転生って知ってる?」キョン「知らん」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/11(木) 22:49:16.09 ID:gyrJ90gBO
「ちょっと、キョン」
「はえ?」

気がつくと、そこは放課後の教室であった。

「なんか、すごい変な夢を見たんだけど」
「奇遇だな。俺も奇想天外な悪夢を見た」

特に最後がおかしかった。狂ってる。
ファンタジーとはいえ、やりすぎだ。
世界が終わっちまったかと思ったぜ。

「あんたも? もしかして、同じ夢を見てたのかしら……奇妙な偶然もあるものね」

偶然のひとことで片付けられたら堪ったものではないが今回は俺も少々悪ノリが過ぎた。
存外シナリオが良くて、興に乗っちまった。

「なあ、ハルヒ」
「なによ」
「やっぱり異世界転生なんてロクなもんじゃないって身に染みただろう?」
「たしかに良いことばかりじゃないわね」

でもねと、ハルヒはにっこり嗤ってこんなことを付け加えた。

「それなりに愉しかったのは間違いないわ」

そう断じるハルヒの笑顔は梅雨の陰鬱さを吹き飛ばす高気圧さを醸し出しており、あまり長く眺めていると陽気に当てられちまいそうだったので顔を背けながらシッシッと手を振る。

「わかったから、先に帰れ」
「なによ、一緒に帰らないわけ?」
「野暮用というか、後始末があってな」
「後始末って、さてはあんた……」

願わくば椅子と尻の狭間にサンドウィッチされているパティの存在に気づいて欲しくはなかったのだか、鼻をひくつかせたハルヒにはバレバレ愉快であったらしく、寝糞を漏らしてこの現実世界においても大便魔王と化した俺と勇者ハルヒとの第2ラウンドについてはご想像にお任せしておこう。


【勇者ハルヒの大便冒険】


FIN


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