253: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/06/15(月) 17:22:16.69 ID:+I9rRxhLo
王「待たせている間に大都市を作り上げるとは」
王「先の開拓者試験では、余はあやつの実力を見誤っていたようだ」
使者「いやはや、これが彼の本気ですか……」
王「待たせてしまったな、設計者よ。軍部との都合がようやく合い、そなたを派遣する手はずが整った」
設計者「いえ。僕にとっても有意義な二か月間でした」
王「改めて……設計者よ。ご苦労だった」
王「今ここに、王国の新たな州が誕生した!」
王「そなたの働きに感謝する」
設計者「身に余る光栄でございます」
王「して、この都市の名であるが……」
王「この都市は、豊富な地下資源を有し、土木工事に長ける大地の町であり」
王「また、防寒具が特産であり、衣類の町という側面も持つ」
設計者「ええ。おっしゃる通りです」
労働者(まさか……)
王「凍える大地に力強く根を張るように栄えるこの都市は―――」
王「地衣の都と名付け、凍原州の州都とする!!」
労働者(結局地衣類の町じゃねーか!!)
研究家「王様、ばんざーい!!」
研究家「地衣の都、ばんざーい!!」
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