【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 7巡目
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697: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/20(土) 23:20:51.25 ID:LE3jtKxH0
幕間 クレーナとアンブローズ

クレーナ「あ、あのぉ……」

どうして彼がここにいるんだろう、どうして彼がここにいるんだろう。

アンブローズ「おや、どうかしたかい? まるで信じられないものを見るような眼をして、僕個人は確かに世間へは顔くらいしか晒してはいないが、君と僕は親密なお友達だろう?」

と、友達……!?

友達とは音も立てず気配も消して用務員室に侵入してくる人のことを言うんですか……!? なんで私のお饅頭を食べてるんですか…………!?

アンブローズ「こしあんの方が好きなんだけどねぇ」

しかも文句まで言ってる……!

アンブローズ「ははははは、まぁまぁいいじゃないか。これから親密になっていくとしたら、今友達でもあとで友達でも関係ないだろう?」

クレーナ「そ、それは随分と意味が変わってくると思いますけど……」

アンブローズ「そうかな? まぁそうか、そうだね。うんうん……こほん、じゃあ世間話はこれくらいで、本題のほうにパパパパパと入って行こうか」

クレーナ「……」

アンブローズ「君って、ぶっちゃけ――」

クレーナ「…………」

―――――――。

アンブローズ「――――と、まぁ。こんなものなんだけど。どうかな?」

クレーナ「…………気のせいじゃない、でしょうか。私は、そんな大層な――」

アンブローズ「そうかなぁ? この前君と似た気配の存在が我がヴェルヴァディオ魔法学校に這入ってきたから、何かこう。あるかなーって思ったけど……早とちりか、早とちり」

クレーナ「イエス、イエス、イエス」

アンブローズ「まさかのそれ以上の存在?」

クレーナ「うぇっ!? の、ノー!ノー!ノー!」

アンブローズ「…………君、焦ってキャラが変わってるよ。冷や汗だらだらだし」

クレーナ「……き、気のせいじゃないですかー」

気のせいですよー。あ、あは、あははははは……。

アンブローズ「ろっこつー」


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