【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 7巡目
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605: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/14(日) 00:50:55.93 ID:ub5cCbaH0
自分が勝つと信じてやまない、その圧倒的自信。

実際、ハルエルはベルフェには「勝てない」

悪魔の炎は禁術の守りを簡単に融かし、空かし、焦がし……ハルエルの身体を焼き尽くすからだ。

ハルエル「…………」

ベルフェ「な? ほら、私たちセブンスアビスで仲のいいお友達じゃないか……なぁ?」

シニカルに笑いながら、指先に火の玉を浮かべる。

――このまま瞬間移動で逃げてしまえば、手にあるハーピーだったものを「一時的」に自分のものに出来るかもしれない。

が、しかし。

そうした瞬間――自分自身が集めてきた好奇心をそそられるアイテムその全てを焼き尽くされるかもしれない。

自分の家に乗り込まれ、横暴に『傲慢』に。自分自身から全てを奪っていくかもしれない。

気まぐれに、気まぐれに。ただやりたいと思ったからやる。

それは、ハルエルのそれを殆ど似ているが――決定的に違う。

ハルエル「はぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……………………っ!」

ベルフェ「お、決まった?」

ハルエル「分かったわよ、分かったわよぉ……! ああもう、悔しいなぁ……! むぅ、今度絶対に! 色々弄らせてもらうからねー!」

ベルフェ「はいはい、分かったから返せ」

とてつもないため息の後ハルエルはベルフェにそれを手渡し――。

ハルエル「べーっだ!」

あっかんべーをして、瞬間移動で消えて行ってしまった……。

ベルフェ「あいあーい……ふぅ、全く。ヒロイン少年を助け出す私、最高だぜ!」

そう言いながら、ベルフェは清々しい笑顔でミンチ肉と化したワイズを地面に叩きつけた。


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