【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 7巡目
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229: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/06/06(土) 00:30:32.63 ID:clXsNXbA0
ブレイド「…………あー」

広場のベンチにだらしなくもたれ掛かっているあれは、紛れもないうちの教員だった。

……わんわん泣いている。ぶっちゃけ、近づきたくないが――放置するのは流石に宜しくない。というか、あれは本当に教員か?

不審者じゃねーか?

ユレイ「あー…………! ブレイド君だぁ! おーい! ちょっと私を介抱してよぉ!」

ブレイド「はぁああああああああああああああああああ……んだよ、おい。保健の教員がこんなところで酒に呑まれてていいのか?」

ベンチの周りに何本かの缶ビールが転がっている――ぅ、ああくそ! 触んな! 胸を!

ユレイ「なぁによぉ、ああ。もう、お酒が無きゃ生きていけないわよぉ……うぁあああああ……! あいつら、あいつら毎回毎回うだうだうだうだ質問攻め質問攻め……! 申し訳ないけど私だって全部知ってるわけじゃないのよぉ!」

ブレイド「……はいはい、はいはい」

糞ほどめんどくさいので、適当に相槌を打って帰そう。

ユレイ「答えられない質問を何回もしてきて、からのさぁ! 不死鳥の血液や臓器を提供しろって……出来るかぁ! こっちは教員として生徒の身は守んないといけないのよぉ!? 今回はちょっと守れなかったけど……ねぇ!? 分かるでしょ!?」

ブレイド「はいはいはいはい」

ユレイ「あーんな王国の研究機関なんてねぇ! 胡散臭いし、絶対にワイズ君の汁は渡してあげない……汁、汁!? ワイズ君のエッチな!? うわぁあああああああ! 私が飲みたぁい!」

ブレイド「もう帰れ、寝ろ。休め」

ユレイ「…………抱っこ」

ブレイド「死ね」

ユレイ「うわぁあああああああああああ…………! 世の中のイケメンは皆私に厳しいのよぉ……! ワイズ君も、うぇ、彼女作ってるしぃ…………! 王国は何かワイズ君寄こせって言ってくるしぃ、ワイズ君はぁ! 私の! 弟ぉ!」

ブレイド「………………」

結局、あと三時間こいつの話を聞く羽目になった。

……おんぶも抱っこもしねぇで、すたすた歩いて帰りやがったし。さっさと帰れよじゃあ。


不死鳥の血液や臓器や肝は、結構狙われるアレなんですよ!


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